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9月1日は防災の日です!
世の中には様々な防災グッズがありますが、
それが自分にとって本当に必要なものなのかどうかまで
考える事はなかなかないかと思います。
防災商品を取り扱うCyan(しあん)として、自然災害を経験した社員に
インタビューを行いました。
取るべき行動、備えへのヒントが見つかるかもしれません。
Cyanではエシカルな視点から防災について考え、
もしもの時に役立つアイテムをご提案いたします。

01 土砂災害 体験談 N氏 2021年8月14日 自宅にて

2021年に豪雨被害にあわれたとお聞きしました。その時の状況を教えてください。
土砂災害が起こった日は暫く続いた雨の為、警報が出ていましたが30 年も住んでいた場所なので過去の経験上、何もないだろうと家で過ごしていました。いつも通り2階の寝室で家族4人寝ていた深夜1 時ごろ、雷鳴のような音で目を覚ましました。音に違和感があったので寝室の窓を開けてみると、強烈な湿気と土の腐ったような臭いが辺りに充満しており、懐中電灯で山の方を照らすと雨も風も無いのに木が揺れているのが見え、土砂崩れだと確信しました。すぐ寝ていた家族を起こし、避難する準備をするように伝え、近所の両親に電話をかけました。そうしている間もなく地響きが起こりだし、5分程の間に3回地響きがあり家を出るのを躊躇しました。3回目から数分静かになったので玄関から出てみると自宅斜め前の家の玄関先の道路が土砂で埋まっていました。避難所へ行こうにも、自分の車では道路が寸断されて逃げられないので両親の車で避難しました。
避難後の生活について教えてください。
近所の集会所に人が集まっており、避難場所の確認をして移動しました。その日、一晩避難所で過ごしましたが小さい子供に授乳するのに、仕切りの無い避難所では厳しいなと感じました。更に夜泣きで迷惑になる可能性があるので翌日からホテルや友人の家で1週間程過ごしました。
もとの生活に戻るのにどれくらいの時間がかかりましたか。
不幸中の幸いで家自体には被害がなく、ライフラインも良好だったので一週間くらいで帰れましたが、今でも雨が降るたびに不安な気持ちになります。もとの生活に戻ってからはお世話になった友人や両親に防災用品をプレゼントしました。
Cyanの商品を見て、気になった商品はありますか?
手動式のモバイルバッテリーです。我が家が避難した避難所には数家族しかいなかったので、コンセントの近くに場所を確保し、スマートフォンの充電が可能でした。人が多い避難所では充電も大変だと思います。連絡や天気予報など、情報のほとんどはスマホを使うので(暇つぶしにも)割と充電が減るのが早く感じました。コンセントがなくても充電できるのは凄く良いと思います。
被災時、防災用品は準備されていましたか?
私が災害時にすぐ準備できた防災グッズは懐中電灯くらいで、準備の無さを痛感しました。被災後から枕元に靴※、懐中電灯、着替えと一食分の非常食と水、薬を鞄に入れた物を用意するようになりました。避難所での生活を考えるとアイマスクや耳栓、アルミブランケット、おむつ等の衛生用品があると良いです。
※なるべく高い場所にいた方が安全なのと、床にはガラスが割れたりしている場合もあるので
ご自身の経験を通してこれから防災に取り組む人にアドバイスをお願いいたします。
「テーマ」を設けて災害対策する必要があるように思います。それぞれ家族の形や住む場所も違います。災害リスクも地震や土砂災害、津波など様々です。さらに避難時に持っていける荷物には限りがあります。
我が家は夫婦のどちらかが子供を抱える必要があるので1 つの荷物に収まる様に準備しています。
多くの人は掛け捨ての医療保険や車の保険には入りますが、防災の準備をしている人は少ないように感じます。保険には年間数万円を払えるのに、一生使える物もある防災用品にはなぜ「使うかわからないからもったいない」となるのでしょうか。自治体からの避難情報にもしっかりと目を向けて早めの対策を心がける様にして欲しいです。災害情報を得られるアプリなども積極的に入れておくと良いと思います。
皆が被災してからではなく、被災する前に防災意識を持てるようになれればと思います。
バックナンバー【 02 西日本豪雨災害 体験談 】はこちらから
バックナンバー【 03 ペットボランティア体験談 】はこちらから

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